施主検査の重要性と確認すべきポイント
今回は、タイトルの通り施主検査の重要性と確認すべきポイントをご紹介します。
【施主検査とは?】
建物引渡し前に仕上がりのチェックを行う検査です。
是正箇所があれば、引き渡しまでの間に補修を行ってもらいます。
是正箇所を忘れないためにも図面等に記録を残し、引き渡し時に確認するようにしましょう!
【確認すべきポイント】
①各部の汚れ
②各部の傷
③ビス抜け
④建具の建付け
⑤配線・設備確認
【①各部の汚れについて】
・居室内の汚れ(ゴミ、埃、木くずなど)
・クロスの汚れ(ノリ)
・シンク
・収納内
クロスの汚れについて、ノリは乾くと浮き出てきてしまうため、完全に消すのは難しいかもしれないですが、特に気になる部分に関しては指摘してあげると良いかもしれません。また、収納の中は施工会社さんによっては仕事が雑なケースもあります。目に見えない場所にはなりますが、しっかりチェックするようにしましょう。
【②各部の傷】
・フローリング
・建具
・玄関扉
・シンク
・収納内
傷がついてしまったときの直し方ですが、施工会社によっては補修でさっと直していただくこともありますし、大きな傷の場合は貼り換えを打診しても良いかもしれません。見つけた際はしっかりと指摘していきましょう。
また、玄関扉の戸当たりはぜひつけていたく方が良いかと思います。
取手が傷つく、というのもありますが、外壁に傷がつくと建物の劣化や雨漏りなど重要な瑕疵に繋がることもありますので、別途料金が発生したとしてもつけておくのをおすすめします。
【③ビス抜け】
・窓枠
・浴室枠
ビスのうち忘れ、意外と多いです。
例えば木造3階建てで12世帯あると1~2部屋はどこかしら抜けていることが多いと感じます。
浴室のビスのうち忘れが例えば下の方の場合、最悪の場合水漏れに繋がることもありますので注意しましょう。
【④建具の建付け】
・居室ドア
・収納扉
・各ドアの鍵
傷汚れはもちろん、居室ドアの建付が悪かったり、窓ガラスの鍵がかからないケースもあります。
鍵に関しては正しくかからなかったり、色が逆になっていたりすることが稀にあります。入居者からのクレームに繋がることもありますので、こちらも注意してみていきましょう。
【⑤配線・設備関係】
・照明は正しく動作するか
・モニターフォン等の操作盤は正しく動作するか
照明につきましては、ごく稀にスイッチの位置関係がおかしいことがあります。
モニターフォンも配線のつなぎ忘れで動作しないことがありますので、手間ではありますが確認いただくのをおすすめします。
施主検査を怠ってしまうと汚れや傷が目立っていた場合に入居付けが悪くなり空室期間が長くなったり、入居後、不具合としてクレームに繋がったりします。
場合によっては引き渡し後の対応、ということで補修に別途費用が発生してしまうこともあります。
今回は簡単にポイントを説明しましたが、管理会社や仲介業者とも連携して、確実に施主検査を行うようにしましょう!

原 治
株式会社アートアベニュー 企画開発課