メゾンブランシェ – Maison Blanche –
メゾン・ブランシェ概要
- 場所
- 東京都目黒区
- 竣工年
- 2008年4月
- カテゴリ
- 新築プロデュース
- 期間
- 約1年間
詳細
- 構造
- 鉄筋コンクリート
- 戸数
- 1K 14戸
- 市場調査件数
- 周辺3000室
目的
・エリアに眠るニーズの実現
・30代女性をメインターゲットとできる仕様・外観
・長期間にわたる賃料と稼働率の維持
効果
・周辺3000室の市場調査によって「少し余裕のある大人」の需要を発掘
・収納・キッチン・バスタブなどに余裕のあるサイズを選択したことが女性に好評
・周辺相場より高い賃料設定にもかかわらず、完成1ヶ月前満室を実現。14戸中8戸が単身女性。
複数の建築会社から賃貸住宅の企画が持ち込まれたものの、どのような物件を建てるべきか迷われていたオーナー様。
相談を受けた私たちは、さっそくエリアの徹底的な調査・分析を開始しました。
市場調査では競合物件のデータ収集だけでなく、地域の不動産業者の協力のもとに入居者ニーズ調査も実施。そこから分かってきたのは、このエリアには単身者が多いものの、学生をはじめとした若年層とは少し違う“大人の女性”の需要があるという事実です。
住所は目黒区。最寄り駅までもほど近く、周辺は緑の多い閑静な住宅街です。
ワンランク上の住環境を求めた単身女性が、このエリアで部屋を探すのもうなずけます。
さらには、調査によって次のような事実も判明しました。
需給ギャップ
・このエリアで「30㎡程度のシングルタイプを探している人」は全体の27%も存在する。
・周辺3,000戸に、その条件を満たしている物件はたったの3%しか存在しない。
大学もあり、学生たちの街というイメージが強い同エリア。
その“イメージ”が、20㎡程度のワンルーム・1K物件の乱立と供給過多を引き起こしていました。
イメージに惑わされることなく、きちんと市場調査を行なうと、こうした需給の問題がしっかりと数字として立ち現れます。
判明した問題点を回避し、その反対に「需要はあるのに供給が少ない」という「需給ギャップ」を突く企画を立てられれば、不動産投資の成功率はぐっと高まります。
ターゲットを”大人の女性”に定め、企画は「広めの1K」でスタートしました。
ただし、広めの1Kを希望する女性が求めているのは、「広い部屋」ではなく「上質な空間」「ゆとりのある生活」です。そこで当物件では、デザイン・セキュリティ・プライバシーに総合的に配慮しています。
設備についても、壁一面をクローゼットとする十分な収納スペースも用意したほか、女性のニーズの高い広めのキッチンやバスタブを採用。また、防犯カメラやオートロックつきの共用玄関、宅配ボックスなどを用意し、安心の住環境を構築しました。
結果、周辺相場よりも高い賃料設定でありながら、同物件は無事に完成前満室を実現しました。
竣工から12年が経過した現在も、当物件の年間稼働率は97.95%(2018年実績)を維持しています。